今回もR65に加えたカスタム個所を大小取り交ぜて紹介していきます。

#カラーリング
カスタムの完成形をMVアグスタ風をイメージして車両の形状を作っていきましたが、
さすがにカラーリングまでMV風のレッド/シルバー等にするのは嫌だったので、
古いBMWらしく地味なガンメタにしてみました。 (もちろん個人的なイメージです…)
フルカウル・タンク・シートカウルに繋がる感じでシルバーのラインも入れてみました。
ホイールは純正ホイールをしっかり下地処理(かなり面倒だった…)してグロスブラックで塗り、
マフラーはカスタム計画当初から決定していた、古いレースマシン定番のマットブラックに塗装しました。
もちろんフレームやセンタースタンドなども塗装剥離後、ツヤを抑えた黒で再塗装しています。

タンクの↑この渋い配色のエンブレムですが、まずベースのプレートを作り
カッティングシートでデザインを入れてクリアで仕上げました。
実はこのエンブレムのデザインは、1978-1981年に販売されていたBMW M1(E26)の
純正ステアリングのセンターレンズに使われている物を再現したものです。
このR65のカラーリングにもピッタリの色使いだし、M1とこのR65は時代的にもほぼ同時期の物だし
かなり自己満足度が高い小技です。
ちなみにM1の純正ステアリングは以前から、店主のコレクションとして店内にディスプレイしており、
機会が有ったらこの配色のエンブレムを何かに使いたいと思っていました。

今見ると凄くシンプルなデザインですね。車検用のラッパシールが当時の並行輸入車感があって良いです。
フロントフェンダーは昔、何かに使えるかもとヤフオクで落札してストックしていた車種不明の物です。
ステッカーだけで見ると、BSAのA50RoyalStar500に装着されてた物なのか?黄旗にBSAの文字無いけど…

なんにしろ良い感じの雰囲気だったので購入していたのですが、まさにぴったりの車体に収まって満足です。
取付ステーの部分の加工や足の追加などはしましたが、比較的手こずらず取付出来ました。
#エンジン関連
以前の記事でちょっと触れていたんですが、フレーム塗装でエンジン下したついでにボアアップしました。
SIEBENROCK ジーベンロック パワーキット 860cc ”プラグアンドプレイ” というキットを使用して
商品名通りに650cc→860ccとなっています。 まぁまぁのアップ率ですね。
このキットだったと思います

空冷エンジン車でこのアップ率でボアアップするのは、さすがに油温が心配になります。
なんか汎用品のオイルクーラーか国産車用の物を加工して付けなきゃいけないな……と思っていたら
なんと、SIEBENROCK ジーベンロックから専用品が発売されておりました!

もちろん取付決定です。専用の取り出し口が有るのが一番助かりますね。このメーカー色々凄いです。
装着するとこんな感じです。相変わらずフルカウルのせいで制約大の苦行でした…

#マフラー
純正マフラーの長さや形状等、私たちがイメージするカスタムに全くマッチしないので
当初は社外品で何か似合いそうな物が無いか、色々探していたのですが希望に叶うものが意外と無いんです。
汎用品は妙に安っぽかったり、排気音の大きさや音質が心配だったりで決めあぐねていました。
オーナーさんの希望として、音はノーマルのままで全然OK(むしろ静かな物希望)とのことだったし…。
どうするか悩みながら改めて純正マフラーをじっくり見ていると…… ん?
この辺りでカットしてマットブラックに塗装したら、メガホンマフラーみたいに見えるのでは?…
と、ある意味危険な考えを思いつき→実行に移す…の流れで出来上がったのがこの純正改マフラーです。
しかしながら若さと気合だけでカットするには歳を取り過ぎているので、カット位置には慎重になりました。
見た目重視でカットして、ちょうど消音壁を破壊したりして「マフラー終了」にならないように
全透視能力を使いカット位置を決定しました。カットの時は手が震えました (嘘…)

結果は写真の様にベストの場所でカット成功です! (多少手直ししたのは秘密)
あとはソレっぽく(ソレって何?)マフラーステー等を加工して、本体をマットブラックに塗装して完成です。
ベースがメッキなので、サンドブラストかけて(プロに外注)しっかり下地作って耐熱塗料で塗装してます。

十分もっともらしいマフラーに見えてますよね? 個人的にはダンストール製サイレンサーの気分です (笑)
写真に写るバックステップは、工場に有った数台分の車種不明の半端部品を組み合わせて製作しました。
磨いたり塗装したりしたので写真ではきれいです。いや、実物もきれいです。
#その他
サイドスタンドは非常に出しにくかったので、アルミプレートを付けてしっかり引っ掛かりを作りました。

あとセンタースタンドの足を短くしました。といっても低くしたわけではなくパイプの後ろ側に伸びた部分が
妙に長くてカッコ悪かったのでギリギリまで短くしました。使用時の安定性は多少悪化したかもしれませんが
センタースタンドはほとんど使わないので見た目優先でOKということで…(付いてるだけで丸儲け理論)

このR65、実はフロントシングルディスクのモデルだったのでダブルディスク化しました。

キャリパー・ローター共にブレンボですね。こちら側 (右)が追加した方ですね。
ブレーキマスターは多分R100用?の中古品を付けて、容量不足にならないようにしました。
というわけで、R65のカスタム記録ですが画像が残っていてハッキリ記憶も残っている物はこんな感じです。
もちろん車両を見れば他にも色々思い出しますけど、ちょっと距離のある所に納車したので中々機会が….
何か思い出したら、その時にまた記事を追加するかもしれませんがR65編はいったん終了です。
次回の記事は馬のマークの車の作業レポートの予定です。(あくまでも予定です………。)